アニスピとは。動物愛護とは保護して終わりではない
今後、私達は動物達の命をどう救っていけるだろうか。
功利主義なペットビジネスが減らないことはもちろん悪い。むしろそれが悪いのだ。
しかし今は敢えてそこではなく、保護活動についてきちんと考えてみよう。
厳しい言い方をするようだが、動物愛護団体の「誰かに里親になってもらう」しかプランの無い脆弱性では、今後も劇的な変化は見込めないだろう。
殺処分を免れたところで、里親が見つからなければ各団体で保護できる頭数には限りがあり、また当然、里親になれる人の数だって限界がある。
里親探しの難点は、それが結局は誰かの無責任を誰かが負担しているに過ぎず解決になっていない点だ。
ここで一つ、ある会社の取り組んでいるビジネスに注目したい。
アニスピホールディングスの『わおん』だ。
公式サイトによると「殺処分ゼロを目指す!「わおん」は、保護犬・保護猫とともに暮らす障がい者グループホームです。」とのことだが、簡潔に噛み砕いて説明すると、要するに「グループホームで保護犬(猫)を引きとり、入居者と共に生活してもらおう」というわけだ。
私がこの事業にとてつもない感動を覚えたのは、そのフェーズにある。
この事業では、動物は「保護された可哀想な愛玩生物」ではなく、誤解を恐れずに言わば、きちんと役割を持った「存在意義のある生物」なのだ。